Hey!みんな元気かい?(10発目)

先日、僕は秋田県のとある結婚式場に居た。

大学時代の友人が式を挙げるというので出席したのだ。

彼らは3年前には入籍していたものの、仕事の都合で結婚式を今まで挙げることができなかったのだが、奥さんの出産を経てこの度式を挙げることができたという訳だ。

 

あまりまともじゃない僕が言うのもなんだが、新郎のK谷くんは大学時代マジで僕よりまともじゃなかった。

下ネタのキツさでは間違いなく仲間内ではトップだったと思うし(友人の彼女をオカズにした話を平気で彼氏の前でぶっこむ)、友人の下宿に押し掛けいらないレジュメを空き地で燃やしまくった上、その焚き火でロケット花火を数十発隣の田んぼに爆撃するというイランのようなことをやってのけたのである。(しかも2回やったし、2回目は僕も加担した)

 

でも、音楽の趣味はかなり合ったし、彼の優しさや懐の広さが僕はとても好きだった。

 

そんな彼が伴侶を得て、父親になったという事に僕は只々感動した。

鬱寸前で自殺未遂をした彼を匿ったこともあった。

僕は何もできなかったけど、彼を絶対に死なせたくは無かった。

そういう事もあって、今回の式は是が非でも出席したいと思ったのである。

 

僕の席は大学時代の友人、後輩と同じテーブルとなっていた。

ここから余興まで記憶が飛ぶ。多分隣席のDちゃん(後輩、超絶おっさんフェイス)が僕にビールや日本酒を注ぎまくったせいだ。事実、仲間内で写真係を買って出た僕のカメラは、手ブレ写真が7割くらいだったし、スタッフのお姉さんをナンパしていたらしいので、飲酒はロクなもんじゃねえなと思った。たぶん1回トイレで吐いたし。

アホ!!!!!

 

余興は新郎の職場、新婦の友人が当たり障りのない出し物を行ったが、何故か時間が10分程余ってしまった。

飛び入りで参加を受け付けますということで、同じテーブルのIくん(ド変態)へカラオケを歌わせる流れになり、僕らは爆笑しながら見守った。

彼は歌い始める前に、一言新郎にお祝いの言葉を言いたいと希望したので、司会から紹介された後、本当におめでとう的な事を言ったのだが、最後に「溢れんばかりの性欲で少子化問題を解決して下さい!」などとのたまったのである。

 

会場全体がざわついた…。

それと同時にどこからか聞こえてくる囁き。

「何あの人…流石にないわ、どこのテーブルよ…」

「しかも終始ニヤニヤしてなかった?めっちゃキモいんだけど…」

 

僕は咄嗟に目を伏せた。同じテーブルの友人らも目を伏せている。Dちゃんは喫煙所に行っていた。しくった、僕も行けば良かった。

 

会場がざわつく中、ド変態ヤローはあろうことかX JAPANの紅をチョイスしやがったのである。

「ヲイ!フルで歌うのかよ!馬鹿かよ!」

と思わず心の声が出てしまった。

多分Toshiと化した彼にも聞こえてしまっていたかもしれない。僕はそそくさと喫煙所へ逃げた。

喫煙所でタバコを2本くらい吸って戻ると曲が終わりそうだった。

紅はタバコ2本で丁度良い、今後使わないと思うが覚えておこう。

歌い終わりなぜかチョイドヤ顔のToshi、僕は爆笑し左隣に座っていたK野(超真面目。ラブライバー )に「オイオイあいつやりやがったな!戻ってきたらビール注いでやろうぜ!」と言おうと顔を覗き込むと、彼は忍者ハットリくんが如き無表情であった。

ギョッとした僕は同じテーブルの奴らを見回すと、DeNA狂のM崎、乃木坂ヲタのA谷、犬好きのM上と全員がK野と同じ表情なのである。

コイツらの表情筋死んだんかと思うくらいの無だった。Dちゃんは焼酎のおかわりを貰いに行っていた。

司会が当たり障りのない「素晴らしい歌声でしたねー」を繰り出すと、場内からまばらな拍手が送られた。それと同時にどこからかヤジが聞こえてくる。

「よくこんな歌で余興やろーと思ったなオイ!」

「クソ滑ってんだよバカ!」

「こんなんしかできねーのかよ!」

降壇しようとしたI井に容赦ない罵声。

I井くんは顔真っ赤にして震えていた。

あーこりゃやべーなーブチ切れだなーとか思っていると、彼は場内を制しこう言った。

「今からち◯こ出します!笑ってください!!」

オイオイ結局下ネタじゃねーか!しかも服脱ぎ始めてるし!

幸いパンツを脱いだ瞬間にスタッフに取り押さえられたのでI井のI井は公開されずに済んだはずだった。(でも、前の方にいた小学生の女の子が泣いてたんだよなー多分見ちゃったんだろうなー)

スタッフに抱えられて行くI井を見てDちゃんは「ここが地獄ですよ…坂川さん!」と呆れ笑いを浮かべながら一気に焼酎を飲み干した。

僕はただ笑うことしかできず、そこで6時半を知らせるアラームが鳴り響き僕は目覚めたのであった……。

 

 

いつも夢の内容は10分くらいで忘れちゃうんですが、今回の夢はあまりにもリアルで面白すぎたので一部脚色してはいますが大体の流れはこんな感じでした。

 

次見る夢の希望は、放課後の教室で大原優乃ちゃんに耳元で「今日の夜…親いないんだ……」って囁かれるヤツがいいです。

アホな妄想してないで寝ます。