LOVE涙色(15発目)

最後に映画館へ行ったのは2年前。当時話題だったドラクエを見に行って、あまりの後味の悪さに天気の子を続け様に見たのが最後ですね。

その後は退職したりコロナ禍だったりで、別に見たい映画もねーしレンタルになるの待つか〜って感じで自然と映画館から足が遠のいていました。

そんな僕が久しぶりに映画館で絶対見なければと思った作品が『あの頃。』です。

 

主人公である劍樹人さんは実在するライターで、今でもハロプロの現場に通っているそうです。そんな劍さんのハロプロに捧げた青春時代をコメディータッチで描いた本作品。

予告編で松浦亜弥さんのPVを見て涙を流す松坂桃李さんを見て、僕は「コレぜってー面白いじゃん!映画館行くしかねーわ!!」とめちゃくちゃテンション上がってました。

松坂桃李くん(親しみを込めて呼びたい)の映画でとても印象的だったのが『娼年』です。

松坂桃李くんがもうスゴい。めっちゃセックスしまくる。高速で手◯ンするし喘ぎ声がとてつもなくエロい。R-18指定ですがオススメです。

 

そんなわけで公開開始翌日の土曜日、家から車で1時間弱の映画館で僕は売店で買ったウーロン茶を座席にセッティングしてその時を待っていました。

入場前のロビーはけっこう混み合ってましたがみんな鬼滅の刃見に行ったのか、劇場には20人ほどしかいなかった気がします。それで客層の7割がハロプロ好きなんだろうなって感じのおじさま。あとの3割はオレ、親子、ヲタカップルって感じでなかなか香ばしい感じになってました。

映画は基本的に原作のエピソードをいくつかピックアップして進んで行きました。こっから超超超いい感じにネタバレします。

僕がボロボロ泣いてしまった場面がありまして、

①劍さんがあややと握手するシーン

石川梨華卒コン後に劍さんがチケットを譲ってくれた馬場さん(高校教師)と会話するシーン

③コズミン生前葬恋INGを熱唱するシーン

④ラストに劍さんとコズミンがいつもの場所で話した後、劍さんが去っていく後ろ姿

の4つです。

 

①はヲタクの感情をかなり詳細に描いてたと思います。僕も特典会の時には、「見ないで!この終わってるクソみたいなオレの顔を!!」って思ってます。

でも、「応援してます」「今日のライブ楽しかったです」を伝えられるだけでその日は特典会行って良かった!ってなります。

 

②は推しの卒業に立ち会うヲタクの心情ですよね。

何度経験してもコレは泣いてしまいます。

 

③は余命いくばくも無いコズミンのために恋愛研究会が生前葬を企画するんですけども、ラストの『恋ING』の途中、劍さんは「あの頃」を思い出して号泣してしまいます。そこへコズミンが「なに泣いてんねん!自分オモロいわ〜」と気丈に振る舞うこのシーン、作中一番だと思いました。

 

最後④は、現代に戻りこの世を去ったコズミンと劍さんがいつもの待ち合わせ場所で語り合い、モー娘。のコンサートに行くと言って去る劍さんとオレも行こうかな…と見送るコズミンの対比。

僕はここでコズミンの時が完璧に止まってしまったんだなと、本当に死んでしまったんだなと感じました。

 

上映後は喪失感と爽快感が半々でよくわからない感情のまま帰ることになりました。